受付の電話で人事室に来訪の旨を伝える。
すぐに人事来る。前もいたお姉さんだ。入り口の赤いソファでしばらく待つよう言われる。
左手の部屋では、イギリス帰りらしい男が「コミュニケーション能力」という言葉を使って自身のコミュニケーション能力をアピールしている。
人事来る。
まず控え室に通される。二次試験の対応をしてくれた長身の人事が試験の説明をする。
「私が入ったら、少し待ってノックしてから入って下さい」
いったい何の意味があるのか分からなかったが、言われた通りにする。
部屋に入ると、自分の椅子と向かい合う様におじさん達が座っている。全部で5人。中央に社長。例の若い男性は左隅。
挨拶をし、自己PRや志望動機といった基本的な事を聞かれる。
途中、髪が長い、話が固い、等と言われる。
これ終わったら美容院いって来ます!
そうなんですよー私愛嬌なくて・・・なんかいい方法ないですかね?
等と答える。おじさん達笑う。
結局面接は私に対するダメ出し大会、つまりどうすれば愛嬌でるかという話題に終止した。
後で気付いたが、私は二次試験の時に「自分は殆ど怒らない」と言ったので、それを試されていたのかもしれない。
最後、見送りにきた長身の人事に約一週間後に合否連絡します、と言われる。
そうですか、と言って帰る。