2011/03/17

ロシア映画とミントのお酒の話

夏休み。酒屋へ行き、ミントのお酒を買う。我が家のクーラーは壊れている。
帰り道、友人からオールナイトでロシア映画を見にこないか池袋へ、というメールが来る。
さんざん迷ったあげく行く事にする。こんな経験はなかなか出来ないはずだ。

合流し、見る。
長回しの映像と筋の分かりにくいストーリー。端的に言ってつまらないが、
こんな経験なかなか出来ないはずだから頑張って見る。

「歳をとるほど、強くなるほど、凝り固まってゆく。それは死に近づくということだ。」

理解できたのはこれくらいだった。
映画では、タルコフスキーの思想が8時間分の映像と台詞で語られていたことだろう。
しかし、それは疲れて凝り固まった私には届かなかった。私は理解できる言葉しか理解しようとしなかったのだ。
凝り固まった人間に何かを伝えるのは大変なのだな、と思った。

朝マックに行く。解散する。
秋葉原のスタバでコーヒーを飲み、日記と感想を書く。電車に乗って帰る。

午前9時、家に付きシャワーを浴びる。クーラーは壊れている。
ミントのお酒を開ける。グラスに注ぎ(人工的なアオミドリ色)、氷をいれて飲む。
こんな最高に美味しい飲み物があったなんて!

それ以来、ミントのお酒を飲むとその朝の気分を思い出す。
冷静に考えるとそんなに美味しくないが、真夏の完徹ロシア映画祭りの後にクーラーの無い部屋で朝を迎えるには最高の飲み物だと断言しよう。