ガード下へ。
場末感漂う店がいくつもある。独特の魅力がある。
昼下がりの通りにスーツを着た男が水のようなものを吐いている。
生活の汚濁にまみれた飲み屋街からは清潔な時事通信社が見える。
彼らもここに来るのだろうか。
汐留。
スカートの長い修学旅行の一団が電通のビルを見上げ
「エレベーター速い!いみわかんない」
と言う。女の子ばかりで女子校かと思ったが、
最後尾には4,5人の男子がいかにもつまらなそうにうつむきながらついてきている。
私は緊張とコーヒーの飲みすぎで気分が悪かったので日テレそばのタリーズコーヒーへ行った。
そこには就活生とサボリーマンしかいなかった。
堕落と自己卑下の気配がしたが、彼らは互いに許しあっているように思えた。
私は自分の将来について考えた。