2011/03/31

メモ

「カスタマーリレーションマネジメント暗黒面というのは、つまり企業が、どれだけ消費者から搾り取っても取引を続けてくれるか見極めようとしているのだということだ」

イアン・エアーズ

2011/03/27

長かった青春よ、さらば!

震災の影響で大学の建物が使えなかったので、学位授与式は野外で行いました。
1年休学して7年、今までの人生の実に30%程を大学で過ごしました。

筑波大学に対しては休学もしたことだし、愛憎入り乱れる感じですが、最後は愛が勝ちました。

先生の言葉
・マニュアル的な知識は全く約にたたない
・30代まではモノにならなくても良いから全方位にアンテナを向けろ
・英語を勉強しろ海外に行け
・僕はロスアラモスにコネがある(これは凄い事です)
・反抗するなら意思を貫け

友人の言葉
・大学生活は人を変えてしまう
・田舎の大学でよかった

2011/03/21

映画の感想

モーターサイクルダイアリーズ
・無鉄砲な正義感は人を惹き付ける
・10近く歳の離れている男同士で旅をする事に違和感を感じた
・南米ではダンスが社交になっているのか

ハウルの動く城
・BGMが良かった
・星の子の書き方が呪術的。子供は怖かったのでは

エヴァ序
・震災後の世紀末感にとてもあっていた
・使徒が死んだ時の虹の演出が良い
・クレジットにも虹のモチーフが使われていてよい
・宇多田さんの歌は良いが、歌詞は違和感がある

エヴァ破
・シンジくんがイケメンキャラだった

過剰な情報に溺れない為には?

「コンピュータの電源を切ればよい」
Russell Davies

2011/03/17

ロシア映画とミントのお酒の話

夏休み。酒屋へ行き、ミントのお酒を買う。我が家のクーラーは壊れている。
帰り道、友人からオールナイトでロシア映画を見にこないか池袋へ、というメールが来る。
さんざん迷ったあげく行く事にする。こんな経験はなかなか出来ないはずだ。

合流し、見る。
長回しの映像と筋の分かりにくいストーリー。端的に言ってつまらないが、
こんな経験なかなか出来ないはずだから頑張って見る。

「歳をとるほど、強くなるほど、凝り固まってゆく。それは死に近づくということだ。」

理解できたのはこれくらいだった。
映画では、タルコフスキーの思想が8時間分の映像と台詞で語られていたことだろう。
しかし、それは疲れて凝り固まった私には届かなかった。私は理解できる言葉しか理解しようとしなかったのだ。
凝り固まった人間に何かを伝えるのは大変なのだな、と思った。

朝マックに行く。解散する。
秋葉原のスタバでコーヒーを飲み、日記と感想を書く。電車に乗って帰る。

午前9時、家に付きシャワーを浴びる。クーラーは壊れている。
ミントのお酒を開ける。グラスに注ぎ(人工的なアオミドリ色)、氷をいれて飲む。
こんな最高に美味しい飲み物があったなんて!

それ以来、ミントのお酒を飲むとその朝の気分を思い出す。
冷静に考えるとそんなに美味しくないが、真夏の完徹ロシア映画祭りの後にクーラーの無い部屋で朝を迎えるには最高の飲み物だと断言しよう。

ブチャラティ的イケメン発言だが良く考えてみるとそうでもない例

その1:企業の社会的責任は法人税を出来るだけ多く納税すること

その2:企業の社会的責任は雇用を生み出すこと

その3:企業が継続的に利益を出すということは雇用を継続的に創出するということ

「『株主への責任を守る』『社会的責任も守る』。”両方”やらなくっちゃあならないってのが”経営者”の辛いところだな。覚悟はいいか?オレは出来てる」
ハワード・シュルツ

2011/03/09

新橋

ガード下へ。
場末感漂う店がいくつもある。独特の魅力がある。
昼下がりの通りにスーツを着た男が水のようなものを吐いている。
生活の汚濁にまみれた飲み屋街からは清潔な時事通信社が見える。
彼らもここに来るのだろうか。

汐留。
スカートの長い修学旅行の一団が電通のビルを見上げ
「エレベーター速い!いみわかんない」
と言う。女の子ばかりで女子校かと思ったが、
最後尾には4,5人の男子がいかにもつまらなそうにうつむきながらついてきている。

私は緊張とコーヒーの飲みすぎで気分が悪かったので日テレそばのタリーズコーヒーへ行った。
そこには就活生とサボリーマンしかいなかった。
堕落と自己卑下の気配がしたが、彼らは互いに許しあっているように思えた。
私は自分の将来について考えた。

プロとコントラ

大審問官とは、カラマゾフの兄弟「プロとコントラ」にてイワンの口から語られる小説内小説。
大審問官(枢機卿)とキリストの考えの違いについての話。

大審問官は人間への愛故に民衆を支配し、彼らを救う。「オレらに従えば、パンにありつけるよ」
キリストは人間への愛故に民衆に自由を与える。そして、信仰表明(Yes Christ)した者を救う。「あなた達(の信仰)は自由だ。それでも私を信じるなら、世界の終わりに救われる」


「地上のパンか、天上のパンか?」がテーマ。これはかなり宗教的だが、もう一段さげて
「支配か、自由か?」と考えると、とても普遍的なテーマであるように思う。

大審問官の台詞で印象的なもの。
「選択の自由という恐ろしい重圧におしひしがれた人間達が〜(略)〜お前の真実にも異議を唱えるようになる」
「自由というあれほど恐ろしい贈り物を受け入れることができなかったからといって、このか弱い魂のどこが悪いというのか?」

自由は弱い人間、つまり、何を為すべきか自分で策定できない人間にとって苦痛であると言う。これはとても身近な問題だ。

例えば就職活動。
リクナビに登録すれば、眼前には7000〜8000の企業がずらりと並ぶ。自由に選べ。普通の人はそんなことできっかよ!と異議を唱えることとなる。
「プロとコントラ」流に言えば、リクルートはキリスト的だ。
迷える就活生が「Recrute the Christ」と信仰表明したところで彼らは地上のパンも天上のパンも保証することはないだろう。それは無責任ではない。彼らは神の子ではない。

電通広告年鑑09-10・インタラクティブ・メディアの項には、情報の自由化によりユーザーの負担が増加したのでそれらの秩序化が必要だ、と書かれている。
リクルートとは逆の方向性だ。