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2010/06/20
重油とガラス
村上龍 「限りなく透明に近いブルー」を読んで
世界の悪意(無意味さ、不条理さ、何でもいい)に耐えられないから、心の中に秩序を作る。それは都市であったり、城であったりする。あるいは友達同士のなれ合いだったりもする。
ある時、都市は破壊される。
圧倒的な現実の力の前には、個人のささやかな秩序など全くとるに足らないものだった。想像力は吸い尽くされ、代わりに重油が満たされる。
しかし破壊の瞬間に、青白く透明になった世界が現れる。透き通った世界の奥に、白い曲線が見える。あれは何だろう?
絶望の中の生と死の臨界、虚無感の中の朝と夜の境界。限りなく透明に近いブルーはその一瞬だけ、世界を油の皮膜の様に覆う「黒い鳥」=「悪意」を透かし、世界の優しさを映し出す。
世界の悪意(無意味さ、不条理さ、何でもいい)に耐えられないから、心の中に秩序を作る。それは都市であったり、城であったりする。あるいは友達同士のなれ合いだったりもする。
ある時、都市は破壊される。
圧倒的な現実の力の前には、個人のささやかな秩序など全くとるに足らないものだった。想像力は吸い尽くされ、代わりに重油が満たされる。
しかし破壊の瞬間に、青白く透明になった世界が現れる。透き通った世界の奥に、白い曲線が見える。あれは何だろう?
絶望の中の生と死の臨界、虚無感の中の朝と夜の境界。限りなく透明に近いブルーはその一瞬だけ、世界を油の皮膜の様に覆う「黒い鳥」=「悪意」を透かし、世界の優しさを映し出す。
2010/06/05
文系のヘタレは女の子に敵を倒してもらおう!
思想地図 vol4、戯言シリーズ、ねじまき鳥クロニクル、その数学が戦略を決める、宮台真司の「真理の言葉、機能の言葉」等の感想
1. 女の子に敵を倒してもらう
戯言シリーズのいーちゃんは自分は口先三寸で何もしない。女の子に敵を倒してもらう。
ねじまき鳥クロニクルにおいてラスボスは主人公の妻クミコによって倒される。そのとき主人公は井戸に潜ってホテルがどうとか壁がどうとか意味不明なことを言っている。
2. ワインの値段
経済学者オーリー・アッシェンフェルターは統計と数学モデルによってワインの値段をデータに基づいて決めようとした。つまり専門家のテイスティングによって主観的に決まる価値とは違う指標を用いた。
3. 文学部、哲学科。あるいは社会学科
マルクス主義を学んで何になる。芥川龍之介を研究して将来何の役にたつ。就職どうしよう。
4. 考察
数理的な知に対して、人文学的な知、というものは、現実社会に置いて無力というほかない、と思われてきた。実際芥川龍之介の憂鬱は就活生の自己目的化した憂鬱に衒学的色彩を添えることしかできないだろう。先のワインの値段も、結局はオーリーの数理的手法が、専門家の感性(笑)を凌駕したのだった。
しかし人文学的な知は市場において無力ではない。ワインの値段が専門家によって「不当に高く」評価されていたのは、その「人文学的な知」、つまりワイン市場とそれに携わる人の歴史や経験、正確に言えば歴史や経験によって消費者に伝わるワイン業界が文化的に優れていて大枚をはたくだけの価値があると思わせる何か、によってレバレッジがかかっていたからだ。
「草原に吹く風のような味・・・」
ばかばかしい戯言にすぎない。しかし、それは価値を生む言葉。
しかしカリスマの無い人間の言葉は他人を動かせない。そこで人文的な知に信頼性を担保してもらう必要がある。まるで敵を女の子に倒してもらういーちゃんや綿谷昇のように。
それはどこまでも衒学的なものにとどまるかもしれない。しかし学者志望で無ければそれでいい。もしも「人生における目標のようなもの」があるならば、マルクスでも芥川でも詩的表現でも何でも使って言葉にレバレッジをかけ続け、それに近づいていけばいい。
1. 女の子に敵を倒してもらう
戯言シリーズのいーちゃんは自分は口先三寸で何もしない。女の子に敵を倒してもらう。
ねじまき鳥クロニクルにおいてラスボスは主人公の妻クミコによって倒される。そのとき主人公は井戸に潜ってホテルがどうとか壁がどうとか意味不明なことを言っている。
2. ワインの値段
経済学者オーリー・アッシェンフェルターは統計と数学モデルによってワインの値段をデータに基づいて決めようとした。つまり専門家のテイスティングによって主観的に決まる価値とは違う指標を用いた。
3. 文学部、哲学科。あるいは社会学科
マルクス主義を学んで何になる。芥川龍之介を研究して将来何の役にたつ。就職どうしよう。
4. 考察
数理的な知に対して、人文学的な知、というものは、現実社会に置いて無力というほかない、と思われてきた。実際芥川龍之介の憂鬱は就活生の自己目的化した憂鬱に衒学的色彩を添えることしかできないだろう。先のワインの値段も、結局はオーリーの数理的手法が、専門家の感性(笑)を凌駕したのだった。
しかし人文学的な知は市場において無力ではない。ワインの値段が専門家によって「不当に高く」評価されていたのは、その「人文学的な知」、つまりワイン市場とそれに携わる人の歴史や経験、正確に言えば歴史や経験によって消費者に伝わるワイン業界が文化的に優れていて大枚をはたくだけの価値があると思わせる何か、によってレバレッジがかかっていたからだ。
「草原に吹く風のような味・・・」
ばかばかしい戯言にすぎない。しかし、それは価値を生む言葉。
しかしカリスマの無い人間の言葉は他人を動かせない。そこで人文的な知に信頼性を担保してもらう必要がある。まるで敵を女の子に倒してもらういーちゃんや綿谷昇のように。
それはどこまでも衒学的なものにとどまるかもしれない。しかし学者志望で無ければそれでいい。もしも「人生における目標のようなもの」があるならば、マルクスでも芥川でも詩的表現でも何でも使って言葉にレバレッジをかけ続け、それに近づいていけばいい。
2010/05/17
善悪のかなた
NPO 言論責任保証協会 というものがある。
以前、関係者の教授の下で資料集めを手伝っていた。
その教授は(左翼系知識人的な正義感を持って?)世の中の「あたかも真実の様に宣伝された嘘」を集め、いつか「ウソの博物館」を作ろうとしている。
学会にお邪魔した時、いわゆるニセ科学の書籍を大量に展示していた。(教授曰く、表紙のデザインが似ているとのこと)この手の本はすぐ書店から姿を消してしまうので、ブックオフで購入するそうだ。
その中にアガリクスの本があった。アガリクスとはガンが治るというキノコだ。もちろん根拠は無い。
ページをめくると、びっしりと赤線が引いてあった。教授のものでは無く、購入者のものだった。
以前、関係者の教授の下で資料集めを手伝っていた。
その教授は(左翼系知識人的な正義感を持って?)世の中の「あたかも真実の様に宣伝された嘘」を集め、いつか「ウソの博物館」を作ろうとしている。
学会にお邪魔した時、いわゆるニセ科学の書籍を大量に展示していた。(教授曰く、表紙のデザインが似ているとのこと)この手の本はすぐ書店から姿を消してしまうので、ブックオフで購入するそうだ。
その中にアガリクスの本があった。アガリクスとはガンが治るというキノコだ。もちろん根拠は無い。
ページをめくると、びっしりと赤線が引いてあった。教授のものでは無く、購入者のものだった。
2010/05/02
新聞
毎日新聞の元記者と話す機会があった。
佐々木俊尚が「新聞社は高コスト体質だ」って言ってたので、それってほんと?と聞いた。
曰く、日本の新聞の特徴として、細かな配達網があるけれど、実は新聞の販売店と新聞社は同じ会社ではない、ということ。インフラ=販売店、ソフト制作=新聞社、というイメージ。
つまりこれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E8%81%9E%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E5%BA%97
で、この販売店の維持にかかるお金が高コストだということらしい。
もちろん別会社なので、それもおかしな話なんだけど、実際こんなニュースもある。(「押し紙」でなく補助金に注目)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100428/trl1004282253005-n1.htm
この話は内定先の社長もしていた。日経電子新聞が4000円なのは1000円とかで売っちゃうと誰も紙新聞の「配達」を頼まなくなり、販売店がつぶれるから、と。
新聞電子化の効用は色々あるけど、流通コストが下がるっていうのが大きい。
そのとき新聞社達が販売代理店を守るように、つまり日経のように、電子新聞の価格を高く設定するなら、その時は配信プログラムの書ける人がベンチャー新聞社を立ち上げるチャンスかもしれない。
佐々木俊尚が「新聞社は高コスト体質だ」って言ってたので、それってほんと?と聞いた。
曰く、日本の新聞の特徴として、細かな配達網があるけれど、実は新聞の販売店と新聞社は同じ会社ではない、ということ。インフラ=販売店、ソフト制作=新聞社、というイメージ。
つまりこれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E8%81%9E%E8%B2%A9%E5%A3%B2%E5%BA%97
で、この販売店の維持にかかるお金が高コストだということらしい。
もちろん別会社なので、それもおかしな話なんだけど、実際こんなニュースもある。(「押し紙」でなく補助金に注目)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100428/trl1004282253005-n1.htm
この話は内定先の社長もしていた。日経電子新聞が4000円なのは1000円とかで売っちゃうと誰も紙新聞の「配達」を頼まなくなり、販売店がつぶれるから、と。
新聞電子化の効用は色々あるけど、流通コストが下がるっていうのが大きい。
そのとき新聞社達が販売代理店を守るように、つまり日経のように、電子新聞の価格を高く設定するなら、その時は配信プログラムの書ける人がベンチャー新聞社を立ち上げるチャンスかもしれない。
2010/04/30
印象
来年からベンチャー企業で働きます。自分と同じ方向を向いていると感じたので就職しました。
社員も資本も少なく、吹けば飛ぶような会社です。野生の感が必要です。最後の一年は、農耕民族で無く狩猟民族としてのトレーニングを積みます。判断を間違えたら死んじゃうかもしれません。でもそれが普通なのかもしれません。
以下、就職活動で印象に残った他人の言葉
1.イケメンばかりのベンチャーに大手コンサルを一年で辞めて入社したイケメン
・やっぱりねえ、ベンチャーは楽しいよ。手作り感?っていうの?
・英語は出来た方がいいよ!成功率が3倍くらい違うよ。
・なんでコンサルが新卒採用してるか分かる?よく考えてみなよ。何のプロフェッショナルでも無いやつがコンサルで採用なんて、変だと思わない?
2.製鐵会社から社内留学でオックスフォードに行った白髪のシブいおじさん
・金融はカタギではないね。
・金融との打ち合わせの時は灰皿出さないよ。飛んでくるからね!hahaha!
・ビジネスはスポーツだよ。フェアに戦って勝ったらお金もらうんだよ・・・とはいえ、営業はかなり際どい事もやるよ。
3.航空会社の頭の切れそうな喋り方をする人事
・航空業界に入れば将来安泰かというとそんな事は全くありません。
・弊社は二期連続で赤字です。来年はどうしたって黒字を出さねばなりません。そうしないと信用を失い、資金調達できなくなります。黒字化は急務です。
・入社式は飛行機格納庫で行います。
社員も資本も少なく、吹けば飛ぶような会社です。野生の感が必要です。最後の一年は、農耕民族で無く狩猟民族としてのトレーニングを積みます。判断を間違えたら死んじゃうかもしれません。でもそれが普通なのかもしれません。
以下、就職活動で印象に残った他人の言葉
1.イケメンばかりのベンチャーに大手コンサルを一年で辞めて入社したイケメン
・やっぱりねえ、ベンチャーは楽しいよ。手作り感?っていうの?
・英語は出来た方がいいよ!成功率が3倍くらい違うよ。
・なんでコンサルが新卒採用してるか分かる?よく考えてみなよ。何のプロフェッショナルでも無いやつがコンサルで採用なんて、変だと思わない?
2.製鐵会社から社内留学でオックスフォードに行った白髪のシブいおじさん
・金融はカタギではないね。
・金融との打ち合わせの時は灰皿出さないよ。飛んでくるからね!hahaha!
・ビジネスはスポーツだよ。フェアに戦って勝ったらお金もらうんだよ・・・とはいえ、営業はかなり際どい事もやるよ。
3.航空会社の頭の切れそうな喋り方をする人事
・航空業界に入れば将来安泰かというとそんな事は全くありません。
・弊社は二期連続で赤字です。来年はどうしたって黒字を出さねばなりません。そうしないと信用を失い、資金調達できなくなります。黒字化は急務です。
・入社式は飛行機格納庫で行います。
2010/03/31
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